1968年から77年にかけて、50枚以上のレコードを、35以上のレコード・レーベルからリリースし、R&B界を席巻したソウルシンガー。
ブラック・エクスプロイテーション映画のサウンドトラックなど多岐にわたり、多彩振りを発揮した伝説の男。

その名もミンガリング・マイク。

しかし、この名前に聞き覚えがある物は誰もいません。

何故ならばそのレコードは

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ダンボールだったのです。(一本一本丁寧に溝が書き込まれた段ボール製のレコード。
レーベル面にも細かい配慮がなされています

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『ミンガリング・マイクの妄想レコードの世界』


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昼は刑事、夜はDJという生活をしていた男、ドリ・ハダー
ある冬の朝、ワシントンD.C.の蚤の市で、
大量の謎めいたレコードを目にします。
それらを二束三文で買い求めた男は、驚くべき事実に突きあたります。

その、目にしたことのないレーベルの聞いたことのないヒット曲達は
全て「ミンガリング・マイク」と名乗る、ひきこもり黒人マイクが自宅で制作した
手書きジャケに、手作りレコード、詳細なライナーノーツ、
さらに売り物らしくシュリンクまでついているという念の入れようの
この世に二つとない驚くべき創造物でした。

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曲の歌詞はもちろん、ジャケット(段ボールだけど)にはレーベルのアイコンが描かれた曲名も入ったラベルが貼られ、
もちろん盤面には録音された曲の数に相当するトラック溝が描きこまれている。


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この本、、、笑えるのですが、、その徹底した当時のソウルミュージックの世界をリアルに構築していて、感動を覚えます。

LINK : amazon

LINK : ミンガリング・マイク公式サイト

今日は曲はありません。。何故なら・・・段ボールだから、聴けないでしょ